カフカ「変身」


変身 (角川文庫)変身 (角川文庫)
(2012/10/16)
フランツ・カフカ、中井 正文 他

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あらすじ

平凡なセールスマンのグレゴール・ザムザは、気がかりな夢からさめたある朝、一匹の巨大な褐色の毒虫へと変わった自分を発見する。理由もなければ原因もない。その日から家族との奇妙な生活が始まった―

今更ながら図書館で借りてきてみました。



「朝起きてみたら虫になっていた」

という一節は以前から知っていたものの、なんとなく鬱い感じの小説という印象しかなかったのでwww
結局鬱い感じの小説でしたけどwww

なんというか、主人公のグレゴールが、虫になったことにそこまで頓着してないんですよね…
そこがえらい不思議www
しかしそれが、虫になったグレゴールに恐怖を覚える家族達と対照的ですれちがいが際立っているといえるかもしれません。

虫(どういう虫なのか記述がないので想像するしかないようなのですが、歩くと粘液が出るとか脚が多いなどからムカデとかに近いのかも)になっても家族を想うグレゴールに対して、どんどん世話をしていくことに慣れ、そして忌み嫌い、とうとう干からびて死んでしまったグレゴールを前に喜ぶ家族…

グレゴール側で見ればホントに救いがなく、不条理。
終始、グレゴールは見た目が変わっただけで、心の中はいつも家族を思っているだけだった。

しかし家族は見た目が虫になったグレゴールが歩いただけで目をそむけ、こちらに顔を向けただけで攻撃してきたと勘違いし、リンゴを投げつけ、それが致命傷となりグレゴールは段々と弱り絶命する…

とはいえ、家族側から見れば、突如息子の部屋にいる気持の悪い生物をグレゴールと認識し、なぜ世話をしなくてはならないのか?という疑問と毎日闘わざるを得ない状況では徐々に狂ってしまってもおかしくはないとも思います。
実際私がこんな状況だったら、たぶん速攻殺してるだろうなーwwwwwwww

最後グレゴールから解放(?)された家族が晴々としていたのがやるせない…
読後に人間の罪深さのようなものも感じられます。
名作ゆえか、訳のせいか、それほど長い話でもないのにまわりくどい表現のせいでなかなか読むのが困難でしたが、得られるものがある本だと思います。

個人的に、家族内で行き場を失った父親ってこんな感じだよね…とか思ってしまいましたwwww








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