色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の旅


色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
(2013/04/12)
村上 春樹

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あらすじ
大学2年生の7月から、翌年の1月にかけて、多崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えていた。大学卒業後は鉄道会社に就職し、現在、二つ年上の38歳の女性・木元沙羅と交際中である。
沙羅は「もしあなたが私とこれからも真剣におつきあいをするなら、正体のわからない何かに間に入ってほしくない」と言い、隔たりを感じるのは、つくるが高校時代の友人4人から絶縁された過去と正面から向き合ってないことと関係があると考える。そしてつくる自身が当時の友人たちに会って直接話をすることで、事態を打開するように勧める。
沙羅の調査の結果、友人グループのうち「アオ」「アカ」は故郷の名古屋に、「クロ」はフィンランドのヘルシンキの在住、そして「シロ」はすでに他界していることが分かる。つくるは最初に訪ねた友人「アオ」から、突然の絶交のいきさつを知らされる。
「アカ」と会ったあと、つくるはフィンランドに飛ぶ。「クロ」から、かつてつくるのことを好きだったと打ち明けられ、君はどんな事情があろうと沙羅を手に入れるべきだと励まされる。
帰国したつくるは、別の男性の影が見え隠れする沙羅をしっかりと自分のものにしようと決意する。


図書館にたまたま置いてあったので、1年前ぐらいに話題だったなということもあって借りて来てみました。

が、最初に言っておきますと、私どちらかというと「アンチ村上春樹」なもんで、肯定的な感想ありませんwwwだからといってamazonで叩かれてるほど酷いことも言いませんがwwwww

前作「1Q84」や「ねじまき鳥クロニクル」ほど読みづらくは無かったと思います。3時間ほどで読了できましたし。

個人的な感想を言うと、村上春樹のキャラクターってどうも好きになれないというか、まあ、あっちから言わせれば「お前に好かれなくても構わない」とかになるんでしょうけど、とにかくどいつもこいつも深みがない気がするんですわ

今の若者にありがちな無気力で、日々を淡々と生きており、適度な距離を保ち適当に結婚を考え、胸の奥にはなんかしらのしこりのようなものを抱えている…。ここに出てくる人は全員そんなような感じの人ばっかで、でも同じ道をたどらないのはベクトルの違いとでもいうのでしょうかね…確か中学生の時読んだ「ノルウェイの森」もそんなんばっかじゃなかったか?
しかし、村上節とでもいうのか、ところどころリストの「ル・マル・デュ・ペイ」やらプラトンやらブルックスブラザーズやら、オシャンティー用語炸裂で、正直私にはこの辺はいつもながらゾワゾワしつつ読んでましたwwwwww
つーか、昔はどうかしらないけど、今の大学生が、音大生でも無いのにリストやらクラシック聞いたりするかね…服の趣味も人の趣味だからとは思うけど、ブルックスブラザーズは着ないだろう!
せいぜいTKとか、工科大なんかデニムシャツかチェックシャツが制服状態だぞ…とか思ったりwww

主人公の「つくる」は、仲良し5人グループの一人でしたが、なぜか卒業後なんらかの理由でハブにされて、恋人にその心の傷を指摘され、16年の時を経て「巡礼」することを決意するんですが、諸悪の根源(?)であったシロ(ユズ)はもう他界していたんですね。
で、一人一人に会っているうちに「シロがつくるにレイプされたと言っており、みんな信じたわけではないが、あの時はつくるを排除するしかなかった」ことが分かってきました。
実際つくるは、レイプどころか、シロの手もろくに触れたことさえ無かったと伝え、みんなもそれを分かっていたと言う。

正直表面だけみると、本当に巡礼というか、なんだか「エヴァンゲリヲン」にも似てるような…
このアニメも色々闘ったりしてるド派手なところばかりが目に付いたが、結局は昔の自分も受け止めて未来へ進もう的な話の内容にしか思えませんが、どうなんでしょうねwwwww

深読みファンの方々はこれを推理小説として読むことも可能だと言ってまして、実際シロは誰かにレイプされたことは間違いない。そしてそのあと多分同じ犯人によって殺された。んですが、未だに犯人は分かってないし、「あいつっぽい」というような、出ているキャラクターの中で怪しそうな供述がまったくちらっともないのです。
極端な話、ここに出てくる男全員が容疑者のようなwwwwww
つくるは「ヲレはやってない」と言ってますが、時々シロを夢の中でレイプしてましたし、ベタな推理小説の展開では「もう一人の自分」がレイプするというパターンもあるにはあるわけです。アオも実直な感じで、およそレイプしなさそうですが、言ってることがちょっと怪しいwwアカもものすごく脈絡なくホモであることをカミングアウトwww聞いてないのにwwwいかにも自分は女には興味ないから犯人ではないといった言い方ではありませんかね?まあしかし、犯人探しはこの話のキモではないようなので、想像するだけで終わりなんですがねwwwwww

そして、大学時代の友人である灰田くんの父親の話。
「父親が大学時代放浪してた時知りあった緑川さんはあと1ヵ月の命。病気でも無く自殺すると言うわけでもない。人の色が見える力を持ち、それごと譲れば命は長らえる」が、緑川さんは結局譲らず、能力ごと死ぬことを選び、そのあとはどうなったか分からない。ちなみにその話をした灰田も秋田に帰省し、そのまま帰ってはこなかった。

その話とつなげてしまえば、シロも「そう」だったのかもしれないとも思う。
推理小説という読み方もできるし、シロが優秀なピアニストだったのにレイプによって色がどんどん薄くなっていく。才能の枯渇というより生命力の枯渇…といったところか。
そして、なんらかによって、それこそレイプによってかもしれない、人の色彩が見えるようになり、流産で絶望。命の危機にさらされ、生きる希望を失った…

まあ村上さんはね、中途半端な情報で読者に一人一人想像力を働かせて読んでほしい的な本の読み方を薦めてますから、考えた末の結果がお前の中の「つくる」であると。そういうことなんでしょうかね?
ただ、難しいことにストーリーを勝手に読者の中で作ってはいけないらしいですから、その辺面倒なようなwwwww
私的にはこういう何パターンかのどれかかな?という感じで終わりですけど。
考えたって正解はないんでしょうし、正解を求めても駄目なんでしょうねwwwwww

読んでおいてなんですけど、どうもさっぱりしないわぁー
オシャンティーな文章も鼻につくしねwwwwwww
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