モンフォーコンの鼠


モンフォーコンの鼠モンフォーコンの鼠
(2014/05/23)
鹿島 茂

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あらすじ
1831年、七月王政下のパリ。小説家バルザックのもとにカストリ侯爵夫人からファンレターが届く。
同じ頃「危険思想」の集団サン・シモン主義者たちの捜査を進める警視総監代行アンリ・ジスケは公衆衛生学者パラン・デュ・シャトレにパリ郊外モンフォーコンの廃馬処理場で出会い、パリの食糧問題と衛生問題について滔々と語られる。
モンフォーコンでは廃馬の内臓を餌に巨大化した鼠が出現しはじめていた。
また同じ頃、サン・シモン主義をさらに推し進めた過激な社会主義者フーリエと信奉者たちは男女が完全に平等に、自己の欲望に忠実に生きる理想的共同体「ファランステール」建設を目論む。
ある日、バルザックのところに美女サン・レアル侯爵夫人がたずねてきて『デヴォラン組』なる小説の三巻本をおいていく。著者は「オラース・ド・サン・トーバン」。バルザックが昔使っていたペンネームであるが、こんな本を書いた覚えはない。
しかしやがてバルザックは何かに導かれるかのように第四巻『カリエールの死闘』の執筆を始めるのだった。
ユートピア(ディストピア)小説でありエネルギー問題や地下王国を扱う元祖SFのような趣きもありバルザックの諸小説や「レ・ミゼラブル」を下敷きとするメタ・フィクションでもある複雑な味わいの傑作長篇。(amazonより抜粋)


ぶっちゃけ、パリ東北部の「モンフォーコン」は屎尿処理場と廃馬処理場で、そこを舞台にバルザックやサンシモン主義者、フーリエ主義者、サフィエンヌ(レスビアン)が絡んできてパリの大改造をしようと目論むといったような話だろうかwww
色々詰め込み過ぎてる感はするが面白いです

大改造前のパリは、下水道が全く機能しておらず、尿やらウ○コやらが馬によってモンフォーコンに運び込まれ、恐ろしいほどの悪臭を放っていたんですね。そしてその傍らで、自動車の代わりなどに使われていたお馬さんたちが、事故で死んだり、あるいは歳をとったりなどで「使えなくなる」とここに運び込まれ屠殺され、表向きは動物の餌として売られていたりしたんですが、実際は人間の食物にされていたり、闇ブローカーが暗躍していたり、そして表題にもある「鼠」が馬の死骸やらを食べているせいで恐ろしいほど急速に増え始め、まさにパリの下半身たる「モンフォーコン」を改造、あるいはどうにかしなくてはと、アンリ・ジスケは思うわけです。
で、そこの廃馬処理場で馬の解体をしている日本人妻・キクを女王にしたてようとするサンシモン主義者や、フーリエ主義者がキクの誘拐を図ったあたりで、どんどん話が急展開。

フーリエの弟子が採石場跡に造った理想的なもう一つの「モンフォーコン」。
それは鼠を労働させ、鼠を食物にして鼠を100%活用するシステム…(オエー
そこに一同が会し、その間になぜかレズビアンショーが挟まったり、フーリエ主義者とサンシモン主義者の文字通り数珠つなぎが挟まったり、正直「なんでこうなるの」(BY欽ちゃん)と言いたくなるような話展開wwww

パリの屎尿処理事情とバルザックを絡めて小説にしてしまう鹿島氏の手腕には脱帽ものですが、個人的にここのくだりいるか?というのは結構あったと思いますwww

最初の廃馬処理の話が結構、なんつーか…「お馬さん可哀想だよな…」みたいな気分になりまして、こんなことしてお前ら地獄に落ちるぞとでも言いたくなるような…また言いますけど、人間が頭かち割られようがホントどうでもいいんですけどね?馬とか動物はホント駄目

あと最後が詰め込み過ぎて適当に終わらせてないか?と思わせる感じでしたね…
最初のあたりは色々伏線張っててそれを回収するのが面白かったんですがね…

歴史&シモネタ大好きな人には(中学生かよww)お薦めしますが、鼠が嫌いな人には全くお薦めできませんので、その辺注意してくださいwwww

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