赤めだか

新春特別ドラマ?でやった、嵐のニノさん主演のドラマ、録画してたんですが今頃見ましたwwwww

原作は売れっ子落語家・立川談春の自伝で、師匠の立川談志に弟子入りしてからの青春群像劇といった内容だったが、とにかく面白かった。

物語は立川談春が中学生の時、立川談志師匠に出会うシーンから始まり、中学生だった信行(後の立川談春)は学校主催の芸能鑑賞会で、落語家の立川談志に出会い、その落語を聞いて衝撃を受ける。
原作では競艇選手になりたかった夢をあきらめてのくだりから始まるが、その辺ニノさんにあわせてのことか、大胆にもすべて切り取られてたが、まあいいんじゃないでしょうかw
数年後、高校生になった信行は、立川流の弟子にしてほしいと直談判するも、「高校を辞めてまで弟子入りしたいなら親を連れてこい」と一蹴されてしまう。
早速家に帰って立川流に入門したいと親に相談すると当然ながら親は大反対。
父親には、せめて高校だけは卒業してくれ。と懇願され、家出のような形で決別。
 再び立川流の門を叩いた信行は「両親ともに事故で死んだ。生活費は新聞配達アルバイトでなんとかします」と土下座をし、晴れて入門に成功(?)。
後あとでわかるけど、このときすでに談志師匠、談春の嘘を見抜いていて、それでも黙って受け入れてくれていた。心の広さを感じるな~
入門すると、兄弟子の段々とか関西とかと、談志師匠のめちゃくちゃな要求↓
「二階のベランダ側の窓の桟が汚れている、きれいにしろ。葉書出しとけ。スーパーで牛乳買ってこい。庭のつつじの花がしぼんで汚ねェ、むしっちまえ。留守の間に隣の家に宅急便が届いてる、もらってこい。枕カバー替えとけ。事務所に連絡して、この間の仕事のギャラを確認しとけ。シャワーの出がよくないうえにお湯がぬるい、原因を調べて直せ。どうしてもお前達で直せないなら職人を呼ぶことを許すが、金は使うな。(中略)家の塀を猫が偉そうな顔して歩きやがる、不愉快だ、空気銃で撃て、ただし殺すな、重傷でいい。庭の八重桜に毛虫がたかるといやだから、薬まいとけ。なんか探せばそれらしきものがあるだろう。なきゃ作れ。オリジナリティとはそうやって発揮してゆくもんだ」
これに悪戦苦闘する日々… というような内容。

主演のニノさんが、とにかくうまい。
「下町ロケット」で初めて知った方も多いんじゃないかなとは思うんだけど、立川談春て、恰幅いいし丸顔だし、ニノさんのイメージとかぶらないのよねとは思ってたんだけど、そういうのを一切感じさせないのはさすが!
天才といわれているのは伊達じゃないと改めてそう思う。

立川談志を演じるのは、ビートたけし。
毒があって包容力があってめちゃくちゃな談志師匠はほんとにこの人しかいないと改めて感じさせた。
ただ、柄本時生演じる談かんが、ビートたけしに入門したいと、談志に言うシーンには笑わせた。
ビートたけしに「ビートたけしに入門します」とかwwwww
宅急便のおじさんがダンカン(本人)使ってたり、なかなか趣向が凝ってるなとwwwww
弟弟子の志ろくには、濱田岳君だったり、キャストが曲者ぞろいな上豪華。
音楽は、ローリングストーンズやビートルズ。
落語の世界とはいえ、生き方がロックな立川流にかなりマッチしていた。

タイトルの『赤めだか』は原作では、談志が練馬の家の水瓶で長年買っていた金魚……いくら師匠が愛情をかけて餌をやり、育てたところでちっとも大きくならないので、これじゃあ金魚じゃなくて赤いめだかじゃないかと弟子たちがつけたあだ名。
師匠の愛情に応えず大きくならない金魚に自身のありようを自戒をこめて重ね合わせているのだろうが。この金魚、どんどん大きく育ち、末は金目か鯛にもなろうという勢い。
ドラマでは談春が、段ボール兄さんと焼肉行って余ったお金で買った赤めだかという設定になったみたいだけど、4匹だけ細々と残っているのが暗示的で面白い。
稽古での師弟のやりとりには思わず背筋が伸び、なぜ立川流はすぐれた落語家を次々輩出するのか深く納得させられもする。

個人的に、談春が弟弟子に先を越されて苦しんでいるときの言葉が心にしみた。

「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。(中略)現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う」

深い。

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